2021年度 活動日誌

3月 活動日誌

2022年3月
GJOコーディネーター 安 昭映

韓国は日本より1ヶ月早く、3月から前期が始まりました。コロナの影響でほとんどの講義がリモートで行われたので、去年後期までは学内に学生の姿が見当たりませんでした。さらに海外からの入国を厳しく制限したため校内外で海外留学生を会うことは珍しいことになりました。ところが今年の前期からは対面講義に切り替えたので校内は学生のエネルギーで活気を取り戻しました。入国制限も解除しつつあり海外からの留学生が続々入国してきています。だからと言ってコロナ以前のように日韓の学生が大勢集まって交流会を開くことはまだ難しいですが、コロナ感染予防対策をしっかり守れば個人間のランゲージエクスチェンジは可能ではないかと思いました。

そこでGJOソウルオフィスは日本語専門課程の学生はもちろん、日本語や日本文化に興味を持っている他の学科の学生にも日本人の友だちを作るチャンスを幅広く設けることにしました。その一歩として教養課程の日本語学や日本学の講義を担当されている先生方々に「オフラインランゲージエクスチェンジ」の案内をお願いしました。日本の留学生にはせっかくの留学生活の中で韓国人の友だちをたくさん作ってもらい、韓国の学生には海外への行き来が不自由な中で日本人の友だちに会える場を設けたいです。そしてコロナで忘れてきているオフラインならではの交流の良さも再び感じてもらえたら嬉しいと思います。

2月 活動日誌

2022年2月
GJOコーディネーター 安 昭映

以前交流会で「たった100年前、日本統治時代(1910年~1945年、韓国は日帝強占期と称する)に先祖は日本に差別されて日本を敵としていたのに今こうやって両国の大学生たちが友好関係を築いていくのがなんだか不思議な気分です。」と話す学生がいました。私は「民間で友好的な交流があったという当時の記録があるんですよ。」と伝えたら初耳だという返事が返ってきました。彼に朝鮮工芸研究家の浅川巧と朝鮮人の友情を描いた<道?白磁の人>という映画を紹介しましたが、意外と民間交流の歴史が知られていないことにその時気づきました。

そのような近現代史の真ん中で韓国を愛した日本人をテーマに日本国際交流基金ソウル文化センターが講座を開くというメールをいただきました。3週間にわたり韓国の孤児救済に生涯をかけ「韓国孤児の母」と呼ばれている田内千鶴子さん、大韓帝国最後の皇太子妃として障害児教育に尽力し「韓国障害児の母」と尊敬された李方子さん、朝鮮民芸工芸を愛した浅川伯教?巧兄弟を専門家が講演するスケジュールでした。当時の時代相を理解することで日韓友好の道を模索するという講座の趣旨に共感し、この講座を紹介することにしました。すべての講座は韓国語で行われたので興味を持っている学生なら誰でも参加することができました。

参加した学生は次のような感想を述べました。「今私たちがこうやって交流しているのはあのような時代にも国籍を超えての交流があったからかもしれないと思いました。」「田内千鶴子さんのように民間の日韓カップルがたくさんいたから李方子さんが在韓日本人婦人会を立てたのですね。確かに当時の韓国の有名な画家さんの奥さんも日本人だったと聞きました。時間や場所を問わず国籍も問わず愛が生まれていた事例がけっこうありますね!」、「ソウルのシンボルである光化門(クァンファムン)を日本人が守ろうとしたのも今日初めて知りました。コロナが収束したら日本民藝館にぜひ行ってみたいです。」

今回の講座を通じて民間交流の強い力についてお伝えしたかったです。そして現在私たちの交流活動がもっと明るい日韓関係の種となることを期待しています。

1月 活動日誌

2022年1月
GJOコーディネーター 安 昭映

COVID-19が流行し始めた時は、2年以上コロナ禍が続と予想した人はほとんどいなかったでしょう。COVID-19以前は日本留学または日本就職を考慮する学生は日本現地で 自ら見学して自分の経験に基づいて留学や就職を決めました。しかし、行き来が不自由になった現在はビザや防疫問題のほかにも収束までが不確実な状況は留学や就職そのものに不安を感じさせます。

このような理由で日本留学や日本就職に迷っている学生にどうしたら韓国で正確な情報、リアルな話を伝える方法を先生の方々に相談したら、韓国教育学術情報院(KERIS)が展開している「サイバー日本体験」という講義を教えてくださいました。 COVID-19 直前である2019年後期にアップされて講義で、サイバー韓国外国語大学の講師が自ら撮影した映像が収録しており、バーチャルツアー機能を使ってリアル感を増した画像もあります。講義内容も充実しており日本の衣食住生活をはじめ、日本での就労や病気、事故、地震対策まで 多様な生活が体験できます。そのほか、日本の友だちを作るための方法、日本の文化を楽しむための方法など楽しい情報も満載です。信頼度の高い情報を発信することを心がけているGJOソウルオフィスとしても専門性を持つ講師によるものなので安心して紹介しました。

COVID-19以降、留学や就職が以前よりは難しくなったとはいえ、日韓両国の政府機関は事業を進め続けているので全く不可能なことでもありません。確かに辛い状況ではありますが、現況を理由に未来への選択肢を1つ失うことのないようにしたいと思います。

12月 活動日誌

2021年12月
GJOコーディネーター 安 昭映

日本企業に就職を希望している就職活動中の学生からGJOソウルオフィスにリクエストがありました。面接対策、日本語での模擬面接でした。日本語能力試験N1取得者で読み書きは優秀ですが話すのが苦手で、どうしたら面接官に自分の考えや才能を日本語でアピールできるか悩んでいました。

早速、ソウルオフィスは模擬面接の準備に取り掛かりました。日本の就活関連サイトから面接でよくある質問50と回答の例文集を調べました。そして面接者に「よくある質問」リストを渡して回答を韓国語に作成してから日本語に訳す作業をしてもらいました。回答の内容は立派だったので「例文集」を参考にして語彙や表現だけに少し手を入れました。 漢字表記は日韓同じでも違う意味もしくはニュアンスになってしまう語彙、直訳してしまうと主張が強すぎるように感じられる表現は柔らかく修正しました。

さては予想外の質問を聞かれても自分が普段考えていることを自分なりに自分の言葉でまとめて話す練習です。頭の中のN1レベルの難しい語彙や表現を使って堪能に話せると何よりでしょう。しかし、短い間にネーティブ並みの実力に達することは不可能ですし、もうN1資格で面接者の日本語能力は証明できていますので、面接官に伝えたいことを自分の言葉で正確に話す練習を始めました。ソウルオフィスは「とにかく難しい語彙や表現を使って話したら優秀な人材として必ず認められる」というプレッシャーを解消するために「面接官があなたに求めているのは、ネーティブじゃないのにネーティブのように日本語が話せる能力ではありません。あなたという人間の中身と才能、そしてそれらを自分の言葉でちゃんと伝えられる程度の日本語能力を求めているのです。」、「無理に難しい言葉や表現を使って伝えたいことを全部伝えられずに失敗するよりも、自分の持っている語学能力の中から言葉を組み合わせて伝える戦略も語学能力の一つです」と現実的なアドバイスも添えました。

 難しい言葉や表現を使わねば!という緊張がほぐれて練習を重ねたら自分の考えていることを自分の言葉で上手に伝えられるようになりました。その学生は日本の企業に就職してビズネスにおいても友好な日韓関係を築き続けていく一員になりたいという夢を持っていました。今回の練習がその夢の実現につながったら嬉しいと思います。

11月 活動日誌

2021年11月
GJOコーディネーター 安 昭映

コロナパンデミックを機に海外留学がオールストップ状態になり、韓国の大学街で外国人の留学生の姿はほとんど見かけませんでした。ところが、今年の後期から留学制限が徐々に解除することになり、コロナパンデミック以前ほどではありませんが日本からの留学生が続々と入国し始めました。そして韓国政府は今まで続けていた社会的距離置き体制(緊急事態体制)から11月からwithコロナ(通称、段階的日常回復)体制に入ると宣言し、教育現場の方は全面オフライン授業に切り替えることになりました。それらを踏まえてコロナパンデミック以来中止していたオフラインでのランゲージエクスチェンジと交流会を再開することにしました。GJOソウルオフィスが展開していた事業の中で最も好評だった交流会やランゲージエクスチェンジのような交流の場で日韓の学生が友情を深めると思うと嬉しくなります。ただ大勢が集まる交流会はwithコロナが始まったばかりなのでもう少し様子を見てからにしようと思っています。

ずっと前からランゲージエクスチェンジを楽しみにしていた韓国学生に再開を知らせて、日本から留学に来ている留学生にも連絡を取りました。日韓学生両方とても喜んで応じてくれて、もっと大勢の学生に交流の場を提供したいと思いました。さすがにコロナパンデミックの中、新しい付き合いの場はなかなかないので、今回のランゲージエクスチェンジ再開はみんなにとって嬉しい機会になると思います。

10月 活動日誌

2021年10月
GJOコーディネーター 安 昭映

就職活動の準備する時期に差し掛かると面接のための時事知識を深めるためにいつもよりニュースに耳を傾けます。韓国のマスコミが発信するニュースはもちろん、世界中のマスコミが発信するニュースもチェックしますが、その中でも日本企業を目指す学生は日本からの記事は欠かさずに読みます。

最近は紙面の新聞よりインターネットサイトを使ってニュースをチェックします。画面いっぱい並んでいるニュースリストの「見出し」でその日の出来事を把握し、目を引く「見出し」の記事を選ぶので「見出し」の役割は大きいです。その割に見出しに使われる語彙や文法は限られており、思った以上に効率のいい勉強の素材になるのです。そこで、就職活動を控えている学生と見出しを使って知識を広める勉強法を練習してみました。

先ずは五日間コロナに関するニュースを取り出して2回以上登場する単語をまとめてもらいました。コロナをトピックにした理由は、世界中どの国も注目している共通話題だからです。初めて目にする語彙だとしても韓国語の記事で一度は読んだことのある内容のものです。背景知識を持っているので初めて接する日本語の語彙だとしても理解は速いです。また、同じアルファベット表示でも日韓の表記が異なったり似ている政策でも日韓の称し方は異なったりしますが、両国の語彙さえ抑えておけば大体の内容は把握できます。コロナに関するニュースは単発的ではないので毎日コロナに関する同じ語彙が繰り返されるので自然に暗記ができます。さらに、この練習は語学のためだけではなく時事知識や理解が期待できるので日本語での面接や討論を控えている学生に役立つ学習方法になると思います。これからもこのような身近なものを使った勉強法を提供したいと思います。

9月 活動日誌

2021年9月
GJOコーディネーター 安 昭映

韓国の日本語学習者が日本語学習を中途放棄する理由の一つは「漢字」です。韓国語の約7~8割は漢字語ですが、表記をハングルにしているので普段ほとんど漢字を目にしません。そのため、日本語を勉強する間はいつまでも漢字を覚え続けると思ったら気が遠くなり諦めたい気持ちになります。実際、日本語学習者だった私も同じ経験をしており、学習者の気持ちがよくわかります。

日韓で使っている漢字語を見てみると、同じ漢字文化圏なので日韓両国で使っている漢字の音読みの音が似ていることがわかります。実は、そこには「韓国語のある音は日本語にするとこの音」という方程式のようなルールがあるのですが、これに気づくまではたくさんの語彙を覚えてデータベースを蓄積しなければなりません。そのルールさえわかれば漢字語暗記の負担は一段と減りますが、それまでの道のりが遠いのです。そこで、GJOソウルオフィスはそのルールを学習者に紹介する企画を準備しました。日常使っている韓国語に漢字語がたくさんあるので、身近な実例を挙げたらすぐに理解してもらえました。例えば、【出 発】は、韓国語で[chul bal]と読みますが、日本語は[しゅつ はつ]と読みます。韓国語の「L」の音で終わる文字は日本語で「つ」の音で終わるのがわかります。「L」の音で終わる語彙が必ずしもこのルールに当てはまるのではありませんが、たいていの場合ある程度の予想がつきます。

「なんとなく音が似ているとは思ったけど、こうやって説明を聞いたら頭の中が整理できた」、「今まで丸暗記していたから時間もかかったし覚えるのにつらい思いしたけど、これからは効率よく覚えられそう」などと思った以上に学生から好評でした。これからもこのような日本語学習に役立つ企画を紹介していきたいと思います。

8月 活動日誌

2021年8月
GJOコーディネーター 安 昭映

最近は地域学が語学ほど人気があって地域学を専攻にしている学生も増えています。社会文化に接するコンテンツや機会が増えたので、語学を勉強するにおいても有効な手段となっています。前回GJOソウルオフィスが行った日本ドラマや映画を通じて韓国と比較対照する活動もその延長上にあったと言えます。パンデミックの中、ドラマや映画を楽しみながら今まで見過ごしていたところを共有できて好評でした。対象比較して発表をしたら「日本ではなぜ?」と疑問を持つこともあり、学生の好奇心を掻き立てる活動になりました。そこで、今回はその疑問点を調べて発表することにしました。日本をテーマにした書籍、企業が分析した発表資料、インターネットなど、韓国語だけでも手に入る情報が豊富にあって日本語実力に関係なくみんなが参加できました。特に、9月から始まる後期授業の発表に使えるので予習感覚で楽しく発表してもらいました。お互いの発表からもっと広い世界を学び、そこからまた広い世界への新しい疑問点が生まれたことでしょう。 ただ、懸念していた信頼性の低いブログやコミュニティーの記事をそのまま資料にしてしまうこともありました。世の中に溢れている情報を鵜呑みにしては正しい知識を身につけることができない、他人が訳した記事にだけ頼らず正しい情報を判別する語学能力を培うことも大事であることに共感しました。今回の活動が未来の日韓の架け橋になる学生たちにお互いのことを正しく分かり合う場になったらいいなと思いました。

7月 活動日誌

2021年7月
GJOコーディネーター 安 昭映

世界的にコロナウィルスで旅行を含め出国が難しい状況が続いています。コロナ以前に比べたら習った日本語を現地で披露するチャンスはほぼないと言ってもいいでしょう。せっかく勉強してきたのに日本語を使う場がなくなったことで学習モチベーション低下につながる恐れがあります。GJOソウルオフィスは日本語が使える環境づくりのためにいつも実力向上に役立つ楽しいテーマ探しに努めています。

日本国際交流基金ソウル日本文化センターが開催する新刊教材出版記念特別セミナーに 参加させていただきました。主な内容は教材のコンセプトや韓国内での実践例でしたが、その中でも海外で実際にありそうな場面やタスクの紹介はとても興味深かったです。その中でもネットショップ利用に関するタスクは学習者が興味を持てるトピックでした。実際ネットショッピングをするとき、口コミは商品を選ぶ基準の一つです。その口コミが自分の力で読めて買い物ができたら学習者の成就感は高まるでしょう。

たくさんのトピックと実践例を紹介していただきましたが、GJOソウルオフィスの学習者に合った素材と方法で活動を新しく構成してみたいと思いました。現在、最も気にかけていることは学習者のモチベーション維持です。この活動が学習者に肯定的な刺激になり、更には日本語能力向上につながることを望んでいます。

6月 活動日誌

2021年6月
GJOコーディネーター 安 昭映

コロナが流行し始めて私たちの生活はだいぶ変わり、学校生活の様子も変わりました。学校に登校しないでオンラインで講義を受けるのも変化の一つでしょう。2021年度前期も2020年と同じくオンライン講義体制が続きました。最初は試行錯誤もありましたが、一年以上オンライン講義が続いているので先生も学生もこのシステムに慣れてきました。

韓国は6月中旬に期末試験を受けたら前期が終わります。試験で今まで学んだ内容を確かめ、同時に努力の成果が評価されます。より良い成績を取りたいのはみんな同じ気持ちでしょう。しかし、オンライン講義は対面講義に比べて伝達力や集中力が落ちるなど、どうしてもオンライン講義に追いつけない学生がいるのが現状です。実際、コロナ時代に入ってから学生の学習能力が落ちたという報告があります。正規講義の中で雰囲気に圧倒されて質問をスルーして試験間近になったらたまっていた質問に一杯一杯になるからです。

そこで、GJOは正規講義で解決できなかった疑問点を解消するサポートをしています。ただ質問に対する答えを出すだけではなく、勉強法を一緒に提案して学生の問題解決能力と学習能力の向上につなげる努力をしています。また、質問することにプレッシャーを感じる学生にとってGJOソウルオフィスは普段から気軽にノックできるところであるように心掛けていきたいと思いました。

5月 活動日誌

2021年5月
GJOコーディネーター 安 昭映

語彙学習のとき、日本にあって韓国にない単語を目にします。例えば、「暖簾」を一言で訳せる韓国語はありません。「暖簾を下ろす」、「暖簾分け」となると、もはや語学領域から文化領域に移ることになります。ことばは文化の一つであり、文化への理解が深ければ深いほど語彙選択の正確さも高いです。実際、日本語テキストに文化紹介コーナーは必ず載っており、日本文化を紹介する文章が読解問題として出題されることもあります。

コロナ以前は日本を紹介する展覧会がたくさん開かれましたが、コロナ以降は中止またはオンライン開催へと日本文化に接する機会が減ってしまいました。

コロナによる外出自粛が長引き、OTTサービス(YouTube等)を利用する人が急増し、日本のドラマや映画をたくさん観るようになりました。そこで思いついたのがメディアを通じての文化学習です。韓国のドラマや映画もしくは私たち生活の中では見られないモノ、登場人物のファッション、ジェスチャー、部屋の小道具、街並みなどなどドラマや映画に映っている見慣れない風景に注目して観て、印象深かった場面を友だちに紹介することにしました。

そしたら面白い意見がたくさんあったのです。「韓国は出勤前のフードトラックのトースタが定番だけど、ところが、日本はランチをフードトラックで買う。」、「韓国のドラマは車での移動とか、車の中で待ち合わせなど、車の中でのシーンが多い気かするが、日本は移動シーンが韓国に比べて少なく感じる。移動するとしたら自転車か歩いたり走ったり、特に橋の上でのシーンが多い気がする。でもタクシーは韓国より使う。日本は駐車場が確保できないと車が買えないという話を聞いたが、それが理由なのかな?」、「日本はグルメ系のドラマを除いては食事のシーンが圧倒的に少ない。どれだけ韓国人が食事にこだわっているのかがよくわかった。」、「韓国のCAはユニフォームを着て通勤するけど、日本のCAは私服で通勤する。」、「日本はライン使うけど、韓国はカカオを使う。」「韓国は丸いメガネが一般的だけど、日本は横長いメガネの方を好んでいる。」中には日本の自家用車の事情、ラインのビジネス戦略が気になって関連記事を検索して読んだという学生もいました。このように見過ごしていた所々に気づき、日本社会文化興味を持つことで語学能力の向上はもちろん両国への理解を深めたらいいと思いました。

4月 活動日誌

2021年4月
GJOコーディネーター 安 昭映

GJOソウルオフィスへの相談の一つは<テキスト選択>です。確かに勉強を始めるためにはテキストが必要ですし、学習者にやさしくて楽しいテキストで勉強したい気持ちもよくわかります。韓国の大型書店に日本語学習関連書籍はおよそ450種類があり、その中から自分に合うテキストを選ぶことは難しいでしょう。

GJOソウルオフィスはテキスト選択にあたっていくつかを質問します。日本語を勉強する目的と目的達成までの予想学習時間、そして上達したい技能(リスニング?リーディング?スピーキング?ライティング)がそれです。一日でも早く母語話者のように日本語が上達したらいいのですが、そのためには各ステップを踏んでいかなければなりません。ですので、テキスト選択とともに学生が求める「学習目的、技能、学習時間」をもとに学習プランも一緒に組みます。そうすることでGJOソウルオフィスも学生が目指しているところが把握でき、学生に合った学習法(テキストの使い方など)、学習に役立つ資料や情報があれば提供することができます。

日本語勉強を楽しく続けられるようにこれからも多方面からサポートしていきたいと思います。

計画のコンサルティングも一緒に行うことができるので計画的に学習プランを立てる学習者にうれしいです。特に初級の学習者にはとても必要な過程だと思います。

中には「一日でも早く日本語ができるようになりたい」、「読む場面では読めて、聞く場面では聞けて、話す場面では話せて、書く場面では書けるようになりたい」、「母語のように日本語ができたらいいな」などのかわいい希望もあります。

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