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クラクフ留学日記?冬のポーランド旅行③?

2022.06.02 その他,ポーランド,ポーランド語,ヤギェロン大学

Dzień dobry! こんにちは!

引き続き、2021年年末から2022年始めにかけて行った、ポーランド国内9泊10日一人旅について綴っていきます。


時は2021年12月29日。

トルンを出発して約1時間半後、次の街、ポズナンに到着です。こちらはポーランド西部に位置する都市で、立地については「ワルシャワとベルリンのちょうど真ん中にある」と説明されることもあります。

こちらの街でのお目当ては二つ、

その1、Rogal ?wi?tomarciński (聖マルチンのロガル)

Rogal(ロガル)という、クロワッサン型をしたポーランドの伝統的なパンがあるのですが、こちらは、その中でも特にポズナン発祥として知られる種類のものです。何が特別かというと、その内容物。生地の中に白いポピーシードとマジパン、そしてドライフルーツが折り込まれており、さらに表面にはアイシングとナッツがたっぷりかかっているという、大変豪華なパンなのです。

正統なRogal ?wi?tomarcińskiとして認められるには製法や材料、形、さらには重量にまで規定があり、認定されたパン屋でなければ、「Rogal ?wi?tomarciński」と銘打って販売することはできないそうです。

(ちなみに、ポズナン以外の土地でも同様のrogalは販売されていますが、その場合は
「rogal poznański=ポズナン風ロガル」と呼ばれていたりします。)

正統なRogal ?wi?tomarcińskiをポズナンで食べる、これが私の目的の一つでした。さっそく、事前に調べていた認定パン屋さんに向かい、購入します。

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やはり、話に聞いていた通り、ずっしりしています。ポピーシードとマジパンのペーストが超高密度で詰まっています。日本の食材で例えるとすれば、じゃりじゃりした脂っこいあんこが、ずっしりしたクロワッサンにぎっしり挟まれている感じでしょうか???

ちなみにクロワッサンと言ってもあまりパリパリしているわけではなく、どちらかというとデニッシュのような、かなり重みのある生地です。

こう書くとあんまり魅力的には思えないのですが、食べてみると、アイシングやナッツ、ドライフルーツがいいアクセントになって、大変美味しいものです。書きながらも、ものすごく食べたくなっています。

その2、旧市庁舎のヤギ時計

ポズナンの旧市街に建つ旧市庁舎は、建物自体の美しさだけではなく、あることで有名です。それは、建物上部のからくり時計。毎日正午になると、ヤギが2頭出てきて頭突きをし合うという、可愛らしいことこの上ない時計です。

では行ってみましょう。

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天気がものすごく悪いのです。

しかも旧市街の広場は何やら工事中です。

残雪、灰色の空、無骨な建設現場。か、可愛くない???(ごめんなさい)

夏に来たらもっと良かっただろうな、と想像しつつ、正午を待ちます。旧市庁舎の下には、ヤギ時計目当ての観光客が集まってきました。


(ヤギ時計のある旧市庁舎、上部に見えるのがヤギ時計)

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(その下に集まる人々)

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そして正午。

ヤギが出て来ました。カタカタと動きます???

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ごつん、本当に頭突きをしていますね。可愛いです。




ポズナンの思い出はこれだけです。

ポズナン近郊には、ポーランド王国最初の首都であるグニェズノという街もありますので、そちらにも訪れたかったのですが、旅の疲れが出ていたため今回は諦めてしまいました。

機会があればぜひ!どなたか!行ってみてください。

(ポズナン駅の外観)

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ポズナンで潜伏すること2日、体力を取り戻した私は、次の街、シュチェチンに出発しました。

シュチェチンは、ポーランドの北、ドイツとの国境近くに位置する街です。


しかしこの日は大晦日。シュチェチンに着いても、できることは限られています。

フラフラと旧市街を歩き回り、観光名所であるシュチェチン城を眺めたり、街並みを観察したりします。ここでも天気は悪く、いまいちテンションが上がりません。

私にやる気があれば、ドイツとの国境を実際に見に行ったりもしたのでしょうが、どうも気が向かず、国境に思いを馳せるのみにとどまりました。

(シュチェチン近郊の、シフィノウィシチェというバルト海沿いの街では、ドイツとの国境を示す標識を見ることができるそうです。国境マニアの方はぜひ!)



(シュチェチン城の中庭)

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(シュチェチンの旧市街)

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さっさとホテルにチェックインして、ゆったり大晦日を過ごすこととします。

こういった気ままな行動ができるのは、一人旅の良いところかもしれませんね。

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ホテルにはテレビがありましたので、ポーランドの大晦日のテレビ番組はどんなものかと気になって点けてみました。いかにもポーランドらしく、大晦日の特別ミサ(?)の様子を生放送していました。

少し遅い時間になると、日本と同じように、浮かれた雰囲気の歌謡番組やクラシックコンサートが流れていたように思います。

そして12時、あいつがやってきます。

日本なら除夜の鐘が鳴るところですが???

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年越し名物(?)、爆竹と花火です。年明け直前の23:50過ぎから鳴り始め、0時頃にピークを迎えます。もう冗談みたいに「パパパパパパパパパパパパパパパパパパパン」と鳴り続け、0時を過ぎてもしばらく続きます。

終わってもしばらく硝煙の匂いが漂い、景色もなんだか煙っています。

なんというか、すごいエネルギーですね。


(爆竹で煙る街)

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そんなこんなで年が明け、いよいよ最後の街に向かいます。

今回はここまでとします。最後まで読んでくださってありがとうございました!

トビタくん

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