ニューヨークでの国連研修プログラムを3年ぶりに実施、17名の学生が参加

2023.02.20

2023年2月6日?9日の4日間、2022年度冬学期の世界教養科?「国連研修プログラム」(担当教員:髙瀬千賀?)として、米国ニューヨークの国際連合本部および関連機関での研修を実施しました。2017年から実施している本プログラムは、今年で6年目を迎えますが、2020年度、2021年度はオンライン形式での実施となったため、ニューヨークの国連本部へのツアーが実現するのは2019年度以来3年ぶりです。

参加者は本学学部生17名でした。渡航にあたっては、プログラム担当教員の髙瀬千賀?非常勤講師(元国際連合地域開発センター(UNCRD)所長)と、本プログラム学内コーディネーターで大学院博士後期課程の小栗宏太さんの2名が引率者として同行しました。また、アジア?アフリカ研究?教育コンソーシアム(CAAS)コーディネーターとの会議やTUFSグローバル?コミュニティ会合への出席のためにニューヨークを訪問中だった松隈潤副学長(国際、人事担当)も、プログラムの大部分に同席しました。

参加学生は秋学期に高瀬講師による事前講義を受講して国連の諸活動について学び、関心のある分野にまつわるグループ学習を実施した上で、国連本部において国連各部局?組織の現役職員から、日々の活動や業務に関する全10回のブリーフィング(報告)を受け、国連の働きに関する理解を深めました。

ブリーフィング受講に加え、6日には国連内部のガイドツアーに参加して、各施設の概要や国連の理念を学び、さらにダグ?ハマーショルド図書館のライブラリアンから、国連が所蔵する資料の利用方法を学びました。

7日には国連日本政府代表部を訪問し、本学卒業生である安保愛一等書記官から日本政府の国連外交に関するブリーフィングを受けたほか、同じく代表部で働く本学卒業生である専門調査員の松本夏季さんと派遣員の武末崇義さんとも歓談しました。

9日には国連で働き本学卒業生でもある、国連オペレーション支援局(DOS)の伊東孝一さん、国連平和活動局(DPO)の今井ひなたさん、国連グローバル?コミュニケーション局(DGC)の中野舞子さんの3名を招き、「国連を職場として」と題したパネルディスカッションを行いました。パネルディスカッションには、国連元職員で、国連グローバル?コミュニケーション局とのやりとりなど、今回の研修の国連側との調整などを補佐してくださった佐藤純子氏も司会者として参加しました。この日の夜には、東京外語会ニューヨーク支部会員と参加学生との懇親会(TUFSグローバル?コミュニティ会合)も開催されました。

研修は6日から9日までの4日間行われましたが、渡航期間は2月5日から2月12日でした。学生たちは5日にはバスにて市中を視察し、10日には自由行動で各自興味のある施設を訪問することで、国連本部の位置するニューヨーク市への理解も深めました。

卒業生を含め、国際機関で働く方々に直接お話を伺うことは、世界を舞台に活躍することを夢見る学生にとって、自身の将来を考える貴重な機会にもなったはずです。国連本部で4日間を過ごし、そこで働く人々の姿を目にすることで、これまで単なる遠い組織だと思っていた国連が身近に思えるようになったとの声もありました。研修最終日には、国連本部ビルからの景色を名残惜しそうに眺め、将来またここに戻ってくることを胸に誓う学生の姿も見られました。本プログラムに参加した学生たちが、今回の体験を励みに、夢に向かって?ばたいてくれることを楽しみにしています。

(左)国連本部前での集合写真、(右上)国連内のガイド付きツアー、(右下)国際連合人道問題調整事務所(OCHA)のChunyao Yiさんによるブリーフィング
(左上)国連人口基金(UNFPA)のEduard Mihalasさんによるブリーフィング、(左下)国連児童基金(UNICEF)の大久保智夫さんによるブリーフィング、(右上)国連日本政府代表部安保愛一等書記官(本学卒業生)によるブリーフィング、(右下)国連本部ビルからの景色を目に焼き付ける
本学卒業生の国連職員3名によるパネルディスカッション
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